〈資料写真〉新燃岳
霧島連山・新燃岳の噴火で堆積した火山灰が川に流れ温泉管が損傷し、霧島田口地区の温泉供給が停止していた問題で、霧島市は23日、温泉管をつなぎ直す仮復旧工事が完了したと発表した。22日夕方から順次配湯が再開されており、早ければ24日にも全戸に温泉供給できる見込み。
市霧島総合支所によると、損傷したのは、新燃岳火口から南西約4キロの川に架けられた温泉用の配管。今回は応急的に元の場所に樹脂製のパイプでつなぎ直した。8月上旬までに土石流の被害を受けない、川から離れた迂回(うかい)ルートをつくり、安定供給できる体制を整える方針。
温泉管の損傷に伴い、10日から霧島地区の宿泊施設や病院を営業する24施設、共同浴場6施設、足湯2施設、家庭向け232世帯に温泉が供給できなくなっていた。