男子走り高跳びで2位の畝地雄大(鹿南)=ホットスタッフフィールド広島
2025年度全国高校総合体育大会(中国総体)は29日、各地でボクシングなどがあった。陸上の男子走り高跳びで畝地雄大(鹿児島南)が2メートル06で2位、男子円盤投げで浜田琉輝(同)が47メートル05で3位に入った。鹿南はフィールド種目で学校対抗3位だった。
30日はテニスなどが始まる。
◇ラスト3歩に出た“焦り” 悔しさバネに飛躍誓う
ライバル同士の一騎打ちとなった男子走り高跳び決勝で、畝地(鹿南)はあと一歩届かず頂点を逃した。「調子は悪くなかった。最後の跳躍は、持ち味の踏みきりをうまく発揮できなかった」と悔しがった。
優勝した中村(関大北陽)と畝地だけ頭一つ抜け出していた。高さが2メートルを超えた後も、互いに試技をパスする余裕を見せる。周りが脱落し、2人の戦いとなった2メートル09で明暗がわかれた。
「ラスト3歩が狂い、うまく高さを出せなかった」と1本目を失敗。直後に相手が成功した焦りもあり、2本目も本来の跳躍ができなかった。
2メートル15の県高校記録保持者で、直近の県選手権も2メートル13を跳んでいた。それだけに「本番に合わせて調整することも含めて強さが足りない」と悔しがった。
全国2位で心の底から悔しがることができるのは確かな実力があってこそ。8月には日本陸連のU20五輪育成選抜の一員として英国遠征で腕を磨く。
全国総体では頂点を逃したが、次に目指すのは国民スポーツ大会での日本一。ただ勝つだけでなく自己ベストの更新も目標だ。悔しさをバネにさらなる飛躍を誓う。