兄の顔を殴るなどしてけがを負わせたとして、傷害の疑いで逮捕されていた鹿児島県与論町立長の農業男性(69)について、鹿児島地検は31日、容疑を傷害致死に切り替えた上で、不起訴処分とした。地検は不起訴理由を「諸般の事情を総合的に考慮した」としている。
逮捕容疑は3月15日午前5時から7時ごろまでの間、男性の自宅やその周辺で、同じ敷地に住む無職の兄(71)の顔を素手で複数回殴るなどして、顔面打撲などの傷害を負わせた疑い。間もなく兄は死亡し、県警は因果関係を調べていた。
地検は4月2日から7月28日まで男性を鑑定留置していた。