松元中・初田一心さん
第69回鹿児島市中学校生徒弁論大会が市中央公民館であった。多様性の尊重や平和、伝統の継承などさまざまなテーマで41人が思いを訴えた。最優秀賞は松元中3年、初田一心さんが受賞した。
初田さんは「僕はどう生きるか」と題してスピーチ。病気に負けずに全力で子育てする母への敬意を語るとともに、高校進学を前に陸上競技と勉強のどちらに力を入れるか揺れる気持ちを吐露。「僕は母の子だ。一生懸命がかっこいい母の背中を見てきた」と、両方を頑張る決意を述べた。
審査委員長の幸聖二郎さん(鹿児島純心大学人間教育学部教授)は「テーマが多様なのは、みなさんが社会や家庭、学校などの課題にどうすればいいか、何ができるのかと考えているということ。一つ一つの言葉に熱意がこもっており、心に響いた」と講評した。