大崎町が贈呈している特産品を紹介するサイト(同町ホームページより)
総務省は7月31日、ふるさと納税制度による2024年度の寄付総額が1兆2728億円だったと発表した。5年連続の過去最高更新。鹿児島県内の自治体への2024年度ふるさと納税の寄付総額は、前年度比0.97倍の計430億5006万円で12年ぶりに前年度を下回った。都道府県別では四つ順位を下げて9位となった。受入件数は16万7593件減の226万6906件。市町村別のトップは大崎町の55億8974万円だった。
寄付総額から住民税減収額を差し引くと381億5513万円の黒字。
前年度より8自治体少ない18市町村で寄付額が増えた。県財産活用対策室によると、一部自治体からは「肉よりも米や日用品などに流れたのではないか」との声が聞かれたという。
1位の大崎町は、寄付額が前年度比1.25倍。商工観光課はウナギや野菜、果物など全体的に伸びたとし、「事業者と自治体、中間業者が連携し、返礼品の発送に遅れがでないような施策を打てた」ことが増加の一因と分析した。
寄付額の2位以下は、南さつま市54億9778万円、志布志市51億9050万円、鹿屋市34億5481万円、南九州市22億2494万円の順だった。