青々とした滝つぼが美しい雄川の滝=南大隅町根占
鹿児島県南大隅町の観光名所「雄川の滝」近くの「アクアベースカフェ」がリニューアルオープンした。運営する町観光協会が夏休みの行楽シーズンを前に、外観から提供内容まで一新。地元産の食材を使ったスイーツやドリンクが楽しめ、癒やしの空間となっている。
コンテナハウスを改造した延べ床面積約40平方メートルの建物で2018年に開店した。「地域に根ざしたカフェ」を目指し地産地消を推進。地元の社会福祉法人と提携し、ハンディキャップのあるスタッフとサポート役が共に働く場でもある。
7月18日に新たなスタートを切り、環境に配慮したカップやストローを導入した。外観は緑豊かな景観を損なわないよう黒に。地元産のパッションフルーツや大将季のジェラート(各650円)、辺塚だいだいスカッシュ(500円)などを提供、パニーニ(650円)といった軽食もある。
営業時間は午前11時~午後4時。不定休。協会職員の毛利ともみさん(42)は「訪れた方々の喉を潤す癒やしの場所になればうれしい」と語る。
雄川の滝は落差46メートル、幅60メートル。迫力ある岩肌とエメラルドグリーンの滝つぼが映える観光名所。18年にNHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで映像が流れて人気となり、新型コロナウイルス禍前は国内外から年間10万人以上が訪れた。入域料は大人(中学生以上)300円、小学生150円。駐車場から滝つぼまで約1.2キロの遊歩道がある。
旅行情報誌じゃらんの「まるで海外絶景ランキング2023」では3位となった。世界遺産のプリトヴィツェ湖群国立公園(クロアチア)に例えられ、「自然が創り上げた美しい幻想的な世界」と評価された。