人事案を協議した自民党鹿児島県連の常任顧問会議=4日、東京・永田町の自民党本部
自民党鹿児島県連の常任顧問会議が4日、東京・永田町の党本部であった。参院選鹿児島選挙区での公認候補の敗北を受け、森山裕県連会長(衆院4区)と野村哲郎選対委員長(参院鹿児島選挙区)が辞任し、後任に三反園訓氏(衆院2区)と宮路拓馬氏(衆院比例九州)をそれぞれ充てる方針を決めた。9月中旬をめどに開催する役員・支部長合同会議に提案する方針。
ただ、三反園氏は会議終了後、森山氏に続投を要請。藤崎剛県連幹事長に対しても常任顧問会議を再び開催するよう求めた。三反園氏は南日本新聞の取材に対し、「党が厳しい状況だからこそ一致団結できる体制が必要」と述べた。
会議は非公開。県関係の国会議員4人が参加した。藤崎氏によると、野村氏が森山氏と自身の辞任を申し出、後任人事を提案。森山氏は「自分の立場から多くのことを語るわけにはいかない」とし、特段意見しなかったという。会長と選対委員長は県連大会での承認が必要で、それに代わる合同会議(288人)で最終的な結論を得る。
野村氏によると、元県知事としての経験や知名度、年齢などを考慮して三反園氏を会長に推した。会議直前に森山氏と面会して辞任と後任人事案を協議。三反園、宮路両氏には会議の場で初めて意向を伝えた。
7月20日投開票の参院選では、鹿児島選挙区で公認の園田修光氏が野党系候補に約6万6000票差で敗れた。同26日の県連会合で森山氏は「けじめをつけさせていただく。私なりの責任を感じている」と述べていた。
党幹事長の森山氏は2010年から県連会長を務めている。現在2期目の三反園氏は無所属を経て25年1月に自民党入りした。