台湾の海洋調査船「新海研一號」(第10管区海上保安本部提供)
第10管区海上保安本部は4日、鹿児島県徳之島周辺の排他的経済水域(EEZ)内で、同日午後3時50分ごろ、台湾の海洋調査船「新海研一號」が、ワイヤのようなものを海中に延ばしているのを確認したと発表した。日本に同意のない海洋調査の疑いがあるとみて、無線で中止を要求した。
10管によると、現場は徳之島の西北西約335キロの海域。巡視船が中止を求めたが応答はなかった。台湾に向けて西側に航行し、午後7時45分ごろ、地理的中間線を越えた。
新海研一號は6月27日にも沖縄県・与那国島周辺のEEZ内で同様の行動をしていた。過去5年間で、台湾の海洋調査船が10管内で航行した事例はない。