(コーアツ工業ホームページより)
植村企業グループでコンサルティング事業を担うウエムラ(鹿児島県薩摩川内市)は5日、東京証券取引所に上場する架橋工事のコーアツ工業(鹿児島市)に対し、株式公開買い付け(TOB)を6日から実施すると発表した。9月18日までに159万1188株(29億2778万円)の取得を予定する。
2024年末、コーアツ工業からウエムラにTOBを打診していた。コーアツ工業の主力事業である橋梁(きょうりょう)工事の市場規模縮小や競争激化、人手不足に加え、上場維持のための経費負担が課題で、成立後は上場廃止を目指す。グループ協業による人材交流や技術の共有で事業規模の拡大や運営の効率化を図る狙い。
TOB価格は1株当たり1840円。7月30日の終値1650円に対し11.52%、同日までの過去6カ月間の終値平均1405円対し30.96%を加算した。
TOB成立は全株式の約36.5%に当たる83万3200株の買い付けが条件。鹿児島銀行や鹿児島リースなど複数社が所有する35万1264株は既に合意を得ている。
5日発表したコーアツ工業の第3四半期決算(2024年10月〜25年6月)速報値は、売上高が前年同期比14%増の102億3800万円、純利益が12.7%減の4億3800万円。