茶色く濁った水に漬かった道路=8日午前6時55分ごろ、霧島市国分中央3丁目のJR国分駅付近
前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で九州は8日、大雨となった。気象庁は未明、鹿児島県の薩摩、大隅地方で線状降水帯が発生したと発表。記録的な雨量となった霧島市に大雨特別警報を出し、土砂災害への最大級の警戒を求めた。大雨の影響で道路の通行止めや公共交通機関の運転見合わせが相次いでいる。
霧島市は市内全域に、鹿児島市は一部地域に「緊急安全確保」を発令した。
南国交通によると、8日午前8時40分現在、大雨の影響で、霧島・姶良蒲生・伊佐市方面の路線バス、鹿児島-福岡(桜島号)、鹿児島-熊本間(きりしま号)の都市間高速バスが始発から運転を見合わせている。
大隅河川国道事務所によると、同8時50分現在、東九州自動車道の鹿屋串良ジャンクション(JCT)-末吉財部インターチェンジ(IC)の上下線(28.8キロ)が通行止めとなっている。国道220号の垂水市牛根境の3.8キロも通行止め。
鹿児島国道事務所によると、同8時50分現在、姶良市重富-鹿児島市吉野町磯間(11.3キロ)が通行止めとなっている。
鹿児島高速道路事務所は、同8時45分現在、九州自動車道の栗野IC-鹿児島ICが通行止めとなっている。
JR九州によると、同9時半現在、JR鹿児島線川内-鹿児島中央、鹿児島中央-鹿児島、日豊線鹿児島-南宮崎間、肥薩線吉松-隼人、吉都線都城-吉松、日南線田吉-志布志が始発から運転を見合わせている。