本人は辞意を示したが、周囲は… 自民党鹿児島県議団が森山裕県連会長の続投要請 顧問会議で文書提出へ

2025/08/08 22:09
(資料写真)自民党鹿児島県連=鹿児島市真砂町
(資料写真)自民党鹿児島県連=鹿児島市真砂町
 鹿児島県議会の自民党県議団(34人)は8日、団総会を開き、参院選鹿児島選挙区での公認候補落選を受け辞意が示された党県連の森山裕会長(衆院4区)の続投を要請すると決めた。県連役員人事を議論するため、東京でお盆明けに再度開く予定の県選出国会議員らによる常任顧問会議で、文書を提出する方針。

 国会議員4人らが出席し党本部であった4日の会合では、野村哲郎選対委員長(参院鹿児島選挙区)が森山氏と自身が辞任する意向を述べ、後任の会長に1月入党した三反園訓氏(衆院2区)、選対委員長に宮路拓馬氏(衆院比例九州)を提案した。その後、三反園氏は森山氏の続投と顧問会議の再開催を求めた。

 団総会は非公開。県議団の大久保博文会長によると、藤崎剛県連幹事長から4日の状況報告を受け、意見を交わした。県連会長は6月にあった定期大会で選任されていることもあり、「続投し、難局を乗り切る陣頭指揮を執るのも責任の取り方」との声があった。党員や県内地域支部から森山氏の会長続投を求める要望が県連に寄せられていることも踏まえ、続投要請を県議団として行うと決定。異論はなかった。

 自民県連では、会長と選対委員長は国会議員から選ぶのが慣例。現職が4人に減る中、「県議から会長、選対委員長を出せるような配慮も必要ではないか」との意見もあった。

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