鹿児島空港に緊急着陸したイギリス軍のF35Bステルス戦闘機=10日午後3時、霧島市の同空港
10日午前11時32分、鹿児島空港(霧島市)に英軍のF35Bステルス戦闘機1機が緊急着陸した。国土交通省鹿児島空港事務所によると、エンジントラブルが原因。事前に使用届は出ていなかった。滑走路が約20分閉鎖し、民間機6便の発着に遅れが出た。
同事務所によると、午前11時15分、神戸航空交通管制部(神戸市)から緊急着陸の要請があった。滑走路の運用に影響する恐れがあったため、同38分に閉鎖。支障がないことが確認できた正午に解除した。出発、到着予定だった民間機それぞれ3便が最大25分遅れた。
防衛省によると、英軍は現在、F35Bを艦載する空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とする空母打撃群を西太平洋に派遣している。4〜12日の日程で海上自衛隊や米軍などと共同訓練していた。10日、韓国に展開していたF35Bが空母に戻る際にエンジントラブルが発生。原因などを英軍に問い合わせている。
午後7時現在、F35Bは鹿児島空港内の誘導路に停止中。けが人は確認されていない。民間機は滑走路の閉鎖解除後、通常通り運航した。