大雨土砂崩れで死亡の女性は新聞配達歴20年 出勤前に被災か 「頼りになる存在だった」悲しみ広がる

2025/08/13 11:29
投光器を使い、捜索活動が続く家屋倒壊現場=9日夜、姶良市蒲生町白男
投光器を使い、捜索活動が続く家屋倒壊現場=9日夜、姶良市蒲生町白男
 8日の記録的大雨により家屋が倒壊した鹿児島県姶良市蒲生町白男の現場から発見され、11日に死亡が確認された女性(37)は、南日本新聞姶良蒲生販売所に20年勤めるベテラン配達員だった。関係者は「黙々と仕事をこなす真面目で優秀な従業員。悲しい」と声を落とし、近隣住民も無念の死を悼んだ。

 同販売所などによると、女性は毎朝午前4時半の出勤で配達は100部担当しており、原付きバイクで家を出る前に被災したとみられる。安楽太志所長(41)は「今年勤続20年表彰を受けたばかりだった。本当に頼りになる存在だったので残念」と言葉少なだった。

 近所に住み捜索活動にも携わった東村和昭さん(73)は「ご家族のことを思うとやりきれない。地元でこういう災害が起こるなんて。うちも裏山があるので人ごとではない」と話した。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >