大雨で断水続く姶良市の温泉が被災者に無料開放 混雑予想に「譲り合って利用を」 鹿児島市でも支援の輪広がる

2025/08/13 11:00
営業が再開し無料開放された「くすの湯」=12日、姶良市蒲生町白男
営業が再開し無料開放された「くすの湯」=12日、姶良市蒲生町白男
 8日の記録的な大雨の影響により断水が続く鹿児島県姶良市で、2温泉施設が無料開放され、多くの市民が被災の疲れを癒やしている。市は「混雑が予想されるので譲り合って利用して」と呼びかける。

 大雨以降休館していた市温泉センターくすの湯(蒲生町白男)は、12日午前10時に営業を再開し、約20人が列をつくったという。

 同市平松から来た60代女性は「鹿児島市吉野までコインランドリーに行くなど断水で疲れていた。ゆっくり入れてよかった」と笑顔を見せた。午前10時~午後9時で、月曜休み。

 9日午後から開放している三叉コミュニティーセンター温泉施設「さんさ乃湯」(寺師)は、これまで最大1時間半待ち。午前10時~午後8時(受け付け同7時まで)で、火曜休み。

 龍門滝温泉(加治木町木田)は施設が被害を受けたため、当分の間、休館する。



 鹿児島市岡之原町の温泉施設「みどり温泉」が11日、記録的豪雨に見舞われた霧島・姶良両市に住み、浸水や断水の被害にあった人たちへの入浴料無料サービスを始めた。容器持参で飲料水も無料提供している。

 1993年の8・6水害時も入浴料を無料にした経験がある。12日時点で100人ほどが利用し、同施設は「皆さん喜んでくれる。疲れを癒やしてほしい」。住所が分かる証明書を提示する。みどり温泉=099(243)5600。断水が収まり次第終了する。

 県公衆浴場業生活衛生同業組合鹿児島市支部の7施設も被災地域住民の入浴を無料にする。かごっま温泉、みやこ温泉、吉野温泉、福助温泉、薬師温泉、亀乃湯、かいせい乃湯で15日まで。永用八郎支部長は「理事を中心に協力をお願いした。少しでも力になれたら」と話した。

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