農業用水路に流れ込んだ土砂の撤去作業=13日、霧島市隼人町松永
霧島市は15日、2025年度一般会計補正予算(89億1946万円追加、総額901億653万円)を専決処分した。8日の記録的大雨で被災した市道や公共施設の復旧、被災者支援に充てる。
建設部関係が39億6086万円で全体の4割強を占めた。うち土砂撤去や修繕といった工事に39億1385万円(市道分29億7370万円、河川分9億4015万円)を投じる。農林水産部関係は33億6631万円で、農地・農業用施設1649件の復旧に29億7781万円を計上した。
ほかに罹災証明書の発行業務やボランティアセンター支援、住宅応急修理など災害救助費5億9951万円、浸水被害にあった隼人の「日当山西郷どんの宿」の復旧費9053万円を盛り込んだ。
◇災害復旧支援情報
【姶良市】
◆給水所 陶夢ランド(午前8時~)
◆災害ごみ 午前8時~午後5時、加治木町木田の加音ホール加治木運動場共用駐車場と西餅田の西之妻管理地で受け付ける。
◆罹災(りさい)証明書 午前8時半~午後7時、市役所、重富地区公民館、加治木支所で受け付ける。マイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」からも申請できる。
◆消毒 市生活環境課=0995(66)3189=へ連絡。
◆市営住宅の一時開放 対象は住宅が損害を受け、居住が困難となった人。原則3カ月。家賃は免除するが、光熱費や水道代は自己負担。連帯保証人は不要。申込書をホームページからダウンロードし、市建築住宅課住宅係へ提出する。
◆災害ボランティアセンター 加治木福祉センター=0995(62)2041、同(65)7757=に開設。派遣要請やボランティアの受け付けは午前9時~午後3時。
【霧島市】
◆災害ごみ 直接搬入は国分敷根の市敷根清掃センター(平日午前8時半~正午、午後1~4時)。処理手数料は無料。
◆罹災(りさい)証明書 なるべくインターネットでの申請を呼びかける。市役所、各総合支所のほか、臨時で国分シビックセンター(31日まで)、日当山小学校(31日まで。21日は除く)、小廻地区公民館(15日まで)でも受け付ける。
◆消毒に関すること 市民環境部=0995(64)0950。
◆市営住宅の無償提供 住宅が損害を受けて居住困難な人に、市営住宅を一時提供する。原則3カ月。光熱費や水道代は自己負担。必要書類に記入し、市建築住宅課住宅グループに提出する。
◆災害ボランティアセンター 国分総合福祉センターに開設。霧島市社会福祉協議会=0995(45)1557、ファクス=同(64)0687。午前9時~午後4時。
◆車両の無料貸し出し 日常生活や片付けで必要な人に車両を貸し出す。17日〜12月25日(午前10時〜午後4時)。無料。事前申し込みが必要。一般社団法人日本カーシェアリング協会=050(5799)4740。ウェブでも受け付ける。
■金融機関などの情報
◆鹿児島信用金庫が相談窓口開設
6日からの大雨の被害を受けた事業者や個人を対象に、融資や預金に関する相談を平日受け付ける。支店窓口は午前9時〜11時半、午後0時半〜3時、本店営業部は午前9時〜午後3時。電話は午後5時まで。本部でも対応する。【預金】事務サポートグループ=099(224)8331【融資】マーケティング戦略グループ=099(224)8414
◆鹿児島銀行が相談窓口開設
6日からの大雨の影響が懸念される事業者や個人が対象。事業資金の借り入れや返済条件の変更、預金、各種ローンに関する相談を各支店で受け付ける。平日午前9時〜午後3時。電話相談は午後5時まで可能。
◆鹿児島相互信用金庫が「災害復旧ローン」開始
6日からの大雨で被害を受けた個人が対象で、上限は1000万円。取扱手数料は無料、融資利率は2.5%。1年以内の元金据え置きにも対応する。10月31日まで。
◆鹿児島県信用保証協会が特別相談窓口
6日からの大雨の影響を受けた中小企業を対象に受け付ける。保証部=099(223)0271、経営支援部=099(223)0274。いずれも平日午前9時〜午後5時15分。
◆霧島・姶良の大雨被災者支援へ義援金受け付け
霧島市は2025年度末までの予定。振込口座は、あいら農業協同組合霧島市役所支所、普通1950、口座名は霧島市。別途手数料が必要。入金後、メールまたは電話で名前、住所、電話番号、入金日を伝える。市役所や各支所には義援金箱もある。メール=kaikei@city-kirishima.jp。会計課=0995(64)0913。伊佐市は、12月26日まで市役所大口・菱刈庁舎に義援金箱を設置している。