〈資料写真〉諏訪之瀬島
15日午前6時14分ごろ、トカラ列島の諏訪之瀬島(鹿児島県十島村)で震度3の地震があった。気象庁によると、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)1.5と推定される。14日午後10時1分~15日午前4時40分ごろには、同島の御岳が連続噴火し、その間に爆発が2回あった。
福岡管区気象台によると、御岳は14日午後8時46分に爆発し、同10時1分に中量以上の連続噴火を始めた。噴煙の高さは最大1600メートル。連続噴火中の15日午前0時23分と同49分にも爆発し、それぞれ噴石が火口から南東に700メートル、北東に300メートル飛散した。
15日は午後10時までに火山性の有感地震も2回あった。震度3の地震のほか、午前8時50分ごろ、震度1を観測した。地震の規模はM2.4と推定される。気象台はいずれも、火口直下を震源とした地震ではないとしている。噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)。
◇新燃岳が2回噴火
霧島連山・新燃岳は15日午前10時50分、午後2時22分に噴火した。噴煙はいずれも高さ300メートルを超えて雲に入った。
鹿児島地方気象台は、噴煙量を極めて少量以上としている。12日の現地調査で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日当たり1000トンと多い状態だった。火山性地震も非常に多い状態で経過している。16日に噴火した場合、南西方向への降灰が予想される。