レジ横にばら売りの指定ごみ袋を陳列する店員=西之表市のサムズ西之表店
鹿児島県の種子島、屋久島のホームセンター「サムズ」(本店・西之表市、今井侑希子社長)は12日、通常10枚1組で販売する自治体指定の可燃物ごみ袋をばら売りにして、レジ袋として使ってもらう取り組みを始めた。使い勝手を向上することで、ビニール袋の消費を減らし、環境保全への貢献につなげる狙い。
店舗のある西之表市と中種子、屋久島の両町では、可燃物や不燃物などのごみ袋が指定され、スーパーなどで10枚ずつ販売されている。一般的なレジ袋はごみ出しに使えないため、エコバッグを持参し忘れた人や短期滞在者などから単品販売を求める声があったという。
ばら売りは各市町の許可を得て実施。西之表市と中種子町は大小2サイズ、屋久島町は大中小3サイズ。価格はそれぞれ10枚セットの10分の1とし、追加の利益は乗せない。一般的なレジ袋の販売も続ける。
今井社長(37)は「客に喜んでもらいながら、ビニール袋の消費を減らしたい。取り組みが地域全体に広がってほしい」と話した。