ニシムタと経営統合したタイヘイのピコ=19日、南さつま市加世田本町
南さつま市と日置市で総合スーパー2店舗を運営するタイヘイ(南さつま市)は19日、ニシムタ(鹿児島市、西牟田敏明社長)と経営統合した。後継者がいないためで、同日付でニシムタの100%子会社のグループ企業となった。2店舗の営業や屋号、従業員115人の雇用は継続する。顧客や取引先への影響はないとしている。
タイヘイによると、全国のスーパーで構成するCGCグループに両社とも加盟している関係もあり、2月に直接交渉を始め、顧客や従業員、取引先すべてにメリットがあると判断した。17日から従業員に説明を始め、19日に取引先へ案内文を郵送、両社のホームページで発表した。
タイヘイの社長は西牟田社長が兼務する。タイヘイ前社長の渡辺健氏は相談役として、引き続き事業に携わる。
渡辺相談役は「タイヘイは業績好調で信用度が高い会社。ブランド力が上がる戦略的提携なので、すべての人に安心してほしい」と話した。ニシムタは「当社の経営資源とタイヘイの地域密着型店舗運営の強みを組み合わせ、より貢献できると判断した」としている。
タイヘイは1946(昭和21)年10月、松下商店として加世田で創業。その後、大平デパートとして親しまれた。現在は南さつま市加世田本町でピコ(店舗面積約3300平方メートル)、日置市吹上町湯之浦でタイヘイ吹上店(同1980平方メートル)を営業する。売上高は非公表。