搬出前にあった10代目ユウユウお別れセレモニー=17日、鹿児島市のかごしま水族館
鹿児島市のかごしま水族館は19日、同館で飼育していたジンベエザメの10代目ユウユウが、海に戻すために移した南さつま市笠沙町片浦港沖のいけすで死んだと発表した。死因を調べるため20日解剖する。
同館によると、18日朝、輸送容器に入れて水族館から搬出し、約3時間半後に海上のいけすに搬入。その後の観察で特に問題はなく、職員はいけすを離れた。19日午後0時5分、現地を訪れた職員が、いけす内で死んでいるのを見つけた。原因は不明だが、遊泳中に網に絡まり呼吸困難になったとみられる。
ユウユウは、2019年8月に薩摩川内市下甑町の定置網で捕獲されたオス。同館で最長の6年間飼育された。佐々木章館長(58)は「これまでの経験を生かし準備したが死なせてしまい申し訳ない。海で元気に泳がせたかった」と唇をかんだ。