記者の質問に答える塩田康一知事=22日、県庁
鹿児島県の塩田康一知事は22日の定例会見で、鹿児島市が「街中(まちなか)」に整備を目指す多機能複合型サッカースタジアムの候補地に関し、「鴨池辺りも含めて街中にあたる」との見解を示した。鹿児島サンロイヤルホテル(同市与次郎1丁目)の移転が実現した場合の跡地については、「あの辺も街中と思うので検討する」と述べ、改めて候補地の一つになり得るとした。
知事は、スタジアム整備について「Jリーグも街中スタジアムを推奨している。中心市街地のにぎわいの創出や地域振興にもつなげていこうという流れ」と説明。「そういった(街中の)場所を鹿児島市と一緒になって検討している」と話した。候補地のリストアップの進捗(しんちょく)は「まだ絞るような段階ではない」とした。
同ホテルは建物の老朽化のため移転新築を計画しており、県が公募した鹿児島港本港区住吉町15番街区のバンケット(祝宴・宴会)機能付きホテル整備に応募している。
鹿児島市は2024年2月、早期整備の必要性を理由に、スタジアム候補地としていた同本港区北ふ頭(県有地)を断念した。その後は、県と連携し新たな候補地を選定している。同年8月閉店したイオン鹿児島鴨池店跡地(同市)での整備は否定している。