〈資料写真〉出水総合医療センター=出水市明神町
鹿児島県出水市の出水総合医療センターで昨年7月、入院患者の呼吸器回路の接続部分が外れて死亡する医療事故があり、市が遺族側に賠償金300万円を支払う方針であることが26日、分かった。9月1日開会の市議会定例会に関連議案を提出する。
医療センターによると、患者は同市の男性=当時(91)=で昨年7月18日、誤嚥(ごえん)性肺炎と新型コロナウイルス感染症で入院した。呼吸を補助するマスク型の呼吸器を装着していたが、同月21日午前、呼吸器と酸素を送り込む機器をつなぐ管の接続部分が外れ、間もなく死亡した。
病院側は医療事故と認めて遺族に謝罪。事故原因については、呼吸器回路の管理に問題があったなどと結論づけた。26日の市議会全員協議会で、椎木伸一市長は「病院開設者として深くおわび申し上げます」と謝罪した。