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鹿児島市は、災害時の避難所として指定する市立小中学校の体育館に空調設備を導入する。9月2日開会の市議会に提案する2025年度一般会計補正予算に、10校分の設計費3753万円を計上した。26年度以降、順次整備を進めていく予定。
市教育委員会施設課によると現在、市立の全117小中学校の体育館に空調はなく、小学校66校、中学校27校が指定避難所になっている。まずは大明丘、西田、武、中郡、伊敷、玉江、石谷、谷山、中山の9小と緑丘中が対象。谷山小以外は優先的に設置される第1開設避難所で、これまでの開設状況や地域バランスを考慮したという。久保浩一課長は「空調設備が整えば学校の避難所としての機能強化につながる」と話す。
国は災害対策の一環として、学校体育館への空調整備を促す特例交付金を創設した。市は同交付金を活用し、費用の2分の1の補助を受ける。