記者会見で職員の不祥事について謝罪する日置市の永山由高市長=29日、同市役所
鹿児島県日置市は29日、缶入りハイボール4本を飲酒し、車検が切れた自家用車を運転したとして総務企画部の課長級職員(54)を停職6カ月の懲戒処分にした。職員は同日付で依願退職した。
市によると、職員は5日正午過ぎ、500ミリリットルハイボール缶2本と350ミリリットル1本を鹿児島市の公園駐車場で飲んだ。午後3時過ぎには、昨年11月に車検が切れた車を運転して350ミリリットル1本を購入し、遊技場駐車場で飲酒した。帰宅中、ふらついて走行し、後続車から警察に通報された。日置市内で同4時ごろ、職務質問され発覚した。同日は有給休暇を取っていた。職員は「仕事のストレスがあり、やる気が欠如していた。違反と分かっていた」などと話しているという。勤務態度に問題はなかった。
職員は7日、市に報告し内部調査を受けていた。永山由高市長ら特別職3人の給料を減額する方針で、上司の部長は29日付で訓告処分とした。永山市長は会見し「市民や、全国で飲酒運転の根絶に尽力している皆さんに深くおわびする。再発防止と信頼回復に取り組む」などと述べた。