霧島連山・新燃岳の連続噴火「停止したもよう」――火山性微動の観測状況から判断 諏訪之瀬島と桜島も停止

2025/08/30 05:37
噴煙を上げる新燃岳=28日午前9時5分ごろ、都城市吉之元町
噴煙を上げる新燃岳=28日午前9時5分ごろ、都城市吉之元町
 鹿児島地方気象台は29日、霧島連山・新燃岳の連続噴火が同日午前8時半に停止したもようと発表した。噴火は28日午後6時23分に発生したが、火山性微動の観測状況から判断した。

 気象台によると火山性地震は2024年10月下旬から増減を繰り返している。地殻変動観測では25年3月ごろから霧島山深部の膨張と思われるわずかな伸びが認められていたが、7月上旬ごろから停滞している。

 連続噴火前の28日午前4時53分ごろにあった噴火では噴煙が5500メートルまで上がり、新燃岳周辺の傾斜計では山体の収縮と考えられる傾斜変動を観測した。

 噴火警戒レベルは3(入山規制)で、火口から3キロの範囲で大きな噴石に、2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけている。

 ◆諏訪之瀬島の連続噴火停止 福岡管区気象台は29日、十島村諏訪之瀬島の御岳の連続噴火が同日午前5時ごろ停止したもようと発表した。噴火は28日午前9時11分に発生。天候不良のため、その間の噴煙の高さや向きは不明としている。その後、29日午後2時8分ごろに噴火した。噴煙量は中量で、噴煙の高さは1400メートル。大きな噴石の飛散は確認されなかった。

 ◆桜島の連続噴火停止 鹿児島地方気象台は29日、桜島の連続噴火が同日午前4時半ごろ停止したと発表した。気象台によると、28日午後10時56分に連続噴火が発生し、噴煙の高さは最高で1200メートルだった。噴煙量が中量未満になったため、停止と判断した。

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