福祉施設建設は不調に… 警察学校の移転から16年、跡地の使い道が決まる――鹿児島市坂元町に宅地81区画を整備 10月にも着工

2025/09/02 06:30
〈参考資料〉シアーズホームのホームページ
〈参考資料〉シアーズホームのホームページ
 鹿児島市坂元町の鹿児島県警察学校跡地で宅地開発計画が進んでいる。同市都市計画審議会に示された資料によると、約2.3ヘクタールの敷地に熊本市の住宅建設会社が「桜島展望坂元台」として宅地81区画を整備する計画。10月にも着工し、来年9月末までの工期を見込む。

 計画地はJR鹿児島駅から北へ約2.9キロの高台。2009年に県警察学校が姶良市に移転した後、17年に鹿児島市の社会福祉法人向陽会に売却された。法人は福祉施設を計画していたが不調に終わり、熊本市の株式会社シアーズホームに転売。今年3月、鹿児島市が開発を許可した。

 計画では、敷地北側に県道鹿児島蒲生線から入る道路を設け、警察学校時代の入り口があった南側の市道へ続く道路は歩行者用通路とする。公園や調整池も設置する。

 都市計画法上の用途地域は、建物の高さや用途が制限される第1種低層住居専用地域。市はさらに良好な住環境を保全するため、建物の敷地面積の最低限度や壁の色などを規定する地区計画を定め、8月28日にあった市都市計画審議会で承認された。

 審議会では、周辺道路の交通混雑や通学路の安全確保、宅地に入る車道の一部が急傾斜地崩壊危険区域に入っていることついて質問が出た。

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