集客はテレグラム、レターパックで送ったのは違法薬物――借金返済へ密売、10カ月で計382回 被告20代男女、起訴内容認める 鹿児島地裁

2025/09/02 21:07
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 秘匿性の高い通信アプリで違法薬物を多数の客に密売したなどとして、麻薬特例法違反などの罪に問われた本籍鹿児島市、住所不定、無職の被告男(26)と本籍神奈川県茅ケ崎市、住所不定、無職の被告女(27)の裁判員裁判初公判が2日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)であった。2人はいずれも起訴内容を認めた。

 起訴状や検察側の冒頭陳述によると、被告男は2022年6月ごろから、生活費や借金返済目的で密売を計画。同年8月30日〜23年6月26日、単独または交際相手の被告女と共謀し計382回、通信アプリ「テレグラム」で募った客に大麻リキッドや合成麻薬MDMAを含む錠剤などをレターパックで送り、売上金計約1232万円を他人名義を含む計6口座に振り込ませたとされる。

 加えて23年6月27、28日、姶良市の被告男宅(当時)と同被告名義の軽乗用車内、霧島市のアパート内に、乾燥大麻約1.8キロ、大麻リキッド計約12グラム、MDMAを含む錠剤とカプセル計約287グラム、合成麻薬LSDを含む液体約1.9ミリリットル、グミと紙片計約18グラム、コカイン約3グラムを営利、使用目的で所持したとされる。

 2人の弁護人は、事実関係に争いはないとして情状酌量を求めた。

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