降灰やや多量、ANAなど9便欠航――霧島連山・新燃岳が噴火4回、噴煙最高2300メートル 傾斜計に山体収縮示す変化

2025/09/03 20:55
噴煙を上げる新燃岳=3日午後1時ごろ、霧島市国分中央1丁目
噴煙を上げる新燃岳=3日午後1時ごろ、霧島市国分中央1丁目
 鹿児島、宮崎両県にまたがる霧島連山の新燃岳は3日、計4回噴火し、噴煙は高さ2300メートルまで達した。連続噴火も観測した。噴煙量はやや多量で、霧島市牧園で降灰が確認された。灰などの影響で、同市の鹿児島空港発着便は、東京や名古屋、大阪を結ぶ全日本空輸(ANA)便8便と、静岡を結ぶフジドリームエアラインズ1便が欠航した。

 鹿児島地方気象台によると、噴火は午前11時27分ごろ(噴煙最高2300メートル)、午後1時〜同42分ごろ(2300メートル)、午後2時32分ごろ(600メートル)、午後3時56分ごろ(1100メートル)の4回あった。いずれも微弱な空振を観測し、傾斜計にも山体の収縮を示すとみられる変化があった。

 噴火警戒レベルは3(入山規制)。4日に噴火した場合、午前0〜6時は西、同6〜9時は南西、同9時〜正午は南への降灰が予想される。

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