SNSの広告をきっかけに投資のLINEグループに参加… 偽アプリで利益出たかのように装いだまされる 60代女性が6900万円の詐欺被害

2025/09/04 10:30
(イメージ)女性は指定口座に複数回に分けて現金を振り込まされた
(イメージ)女性は指定口座に複数回に分けて現金を振り込まされた
 鹿児島県警は3日、県内の60代女性が、交流サイト(SNS)に表示された「投資広告」をきっかけに、計約6900万円をだまし取られたと発表した。LINE(ライン)で投資を勧め、アプリ上では利益が出ているように見せかけ、繰り返し現金を振り込ませる手口。県警組織犯罪対策課は「『必ずもうかる』という表現は、詐欺の可能性がある」と訴えている。

 同課によると、女性は5月上旬、SNS上の株投資のバナー広告を閲覧。経済評論家を名乗る人物などとラインでつながり、経済情勢の助言を名目とするグループラインに参加した。犯人側は実在する銘柄コードを悪用し、偽の投資アプリで増収を装っていた。信じ込んでいた女性は指定口座に計10回、約3200万円を入金した。

 女性は「新規公開株が当たった。代金を振り込まないと資産凍結される」と言われたことで不審に思い、7月下旬に消費生活センターに相談した。同時期に別のAI投資広告で似た被害を受け、約3700万円もだまし取られていた。

 同課は「当初は少額の払い戻しに応じて信用させ、投資金を追加するよう誘導する手口にも注意してほしい」と呼びかける。

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