ニシムタ本社が入るニシムタ与次郎店=5日、鹿児島市与次郎1丁目
納入業者に不当な協賛金を求めたなどとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、鹿児島県を中心にホームセンターを展開するニシムタ(鹿児島市、西牟田敏明社長)に立ち入り検査したことを発表した。
公取委は、法令違反を認定しない「確約手続き」を適用、納入業者50社に計約7億3000万円を返金するなどの改善策を盛り込んだニシムタの「確約計画」を同日付で認定した。
公取委によると、違反認定はしないため、排除措置命令や課徴金納付命令といった行政処分は課さない。確約手続きによる業者への返金は全国6例目。アマゾンジャパン(東京)の20億円、ダイコク(大阪市)の7億5000万円に続く返金額となった。