〈資料写真〉麻しんウイルスのネガティブ染色による電子顕微鏡写真(国立健康危機管理研究機構ホームページより)
鹿児島市は5日、市内の医療機関から麻しん(はしか)の発生届があり、感染可能期間中に不特定多数との接触が確認されたとして注意を呼び掛けた。県内の感染確認は2019年以来で、過去10年間で2例目。
感染したのは市内在住の30代男性で8月7日に日帰りで福岡に行ったという。20日に発熱。発疹が現れた24日に医療機関を受診した。9月3日に発生届が出され、4日に県の遺伝子検査で陽性が確認された。
市感染症対策課によると、男性は8月19、20日と25〜27日の午前8時頃と午後7時頃、市電1系統に乗車した。上栗美幸課長は「同じ時間に市電を利用した人で発熱や発疹などの症状がある場合は、医療機関に連絡した上で受診を」と話し、予防接種も呼び掛けた。
麻しんは空気、飛沫、接触などでうつる急性の全身感染症。感染症法で5類に分類される。