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鹿児島県教育委員会は5日、2026年度公立学校教員等採用選考試験の結果を公表した。受験者1085人のうち534人が合格。倍率は前年度比0.1ポイント減の2.0倍で、記録が残る1986年以降最低となった。昨年導入された大学3年生以上対象の教職教養チャレンジ試験を通過し、今回教科専門を受験した53人中、50人が合格した。
合格者の内訳は、教員が522人(前年度比3人減)と実習助手などが計12人(同2人増)。教員の校種別では小学校223人(同30人減)、中学校151人(同6人増)、高校56人(前年度同数)、特別支援学校60人(同15人増)、養護教諭29人(同6人増)、栄養教諭3人(前年度同数)だった。倍率が最も高かったのは高校保健体育の13.5倍。栄養教諭が13倍、高校公民と美術8.0倍、高校数学7.8倍と続いた。
チャレンジ試験を通過した合格者は全体の9.3%を占める。県教委教職員課は「採用試験への関心を高める一定の効果があった。4月の採用時まで学生が意欲を継続できるよう、フォローに努める」と話した。チャレンジ試験は、27年度採用分の試験から対象校種を広げ、受験者232人中126人が通過した。
今回の試験で導入した、四年制大学編入を希望する短大生合格者の採用猶予枠では、4人が受験し1人が合格した。