(資料写真)大雨の影響で崩れた網掛橋の護岸=8月20日、姶良市加治木の国道10号網掛橋
8月8日の大雨の影響で通行止めが続く、鹿児島県姶良市加治木の国道10号網掛橋について、鹿児島国道事務所は通行再開には数カ月かかる見通しを示している。同月下旬より復旧工事を始めたが、川の濁りなどで被害の全容を把握できず、本格工事に着手できていない。
同事務所によると、橋の土台を支える川底のくいが露出しており、周囲を埋める工事を予定している。川底に堆積したがれきなどを撤去する必要があるが、潮の干満で川が濁り、堆積物の調査が難航。潜水士が堆積物に一つずつワイヤをかけ、つり上げる手法をとっており、時間を要する。
同事務所によると、網掛橋の車両交通量は1日当たり約2万5000台。代替路の東九州道隼人東インターチェンジ(IC)-加治木IC間では、区間内のICを入り口かつ出口として走行する車両に限り無料となっている。