棒上で熱戦を繰り広げる生徒=6日、姶良市の加治木高校
鹿児島県姶良市の加治木高校で6日、「くも合戦」があった。といっても戦うのは人間同士だ。
地元の伝統行事を模して、体育祭の中で40年以上続いている名物競技。クモ役の生徒が長さ8メートルの竹棒にぶら下がり、担ぎ役のサポートを受けながら、足で激しく落とし合う姿に、会場は沸いた。クモ役で勝った坂口大知さん(3年)は「先生と立てた作戦がうまくいって楽しかった」。
くも合戦は戦国武将の島津義弘が朝鮮出兵の際、兵士を鼓舞するために始めたとされる。400年以上の歴史を誇る国の選択無形民俗文化財で、日本ユネスコ協会連盟「プロジェクト未来遺産」に登録されている