更地となっているドルフィンポート跡地(中央)で県の新総合体育館計画が進む=1月8日、本社チャーター機から
鹿児島県は10日、鹿児島港本港区(鹿児島市)ドルフィンポート跡地に計画する新総合体育館整備事業について、設計事業者を選定後に県民の意見を聞く機会を設ける必要があるとの考えを示した。県議会代表質問で桑代毅彦観光・文化スポーツ部長が答えた。
スポーツ・コンベンションセンター整備課は「具体的な方法などは未定」としている。他県では設計者の選定後に、事業者と県民が意見交換する場を設けた例があったという。
県は設計事業者を決める際に県民向け公開プレゼンテーションを検討するとしている。桑代部長は同事業を巡る県民の理解促進に向けた取り組みを問われ、県政広報番組などで整備の意義を発信してきたと説明。「今後、設計を行う段階では県民意見を聴取する機会を設ける必要もあると考えている」と述べた。
県は鹿児島港本港区住吉町15番街区に宴会場を備えたホテルを整備する民間事業者の公募で最優秀提案者となった鹿児島国際観光(鹿児島市)の提案発表に対する傍聴者アンケート結果も報告。「桜島を望む土地に温泉や食事を楽しめる施設ができるのは素晴らしい」「全体的によく考えられている」という意見の一方、「他のホテルと差別化できるか疑問」「斬新さを感じない」との声があった。