幸せ呼ぶ青い蜂「ブルービー」飛び交う里をつくろう 日置市の住民有志が一念発起、草花も植え付け環境整える

2025/09/17 14:30
花に止まるブルービー=日置市伊集院町恋之原
花に止まるブルービー=日置市伊集院町恋之原
 鹿児島県日置市伊集院町恋之原地区の住民有志が、幸せを呼ぶといわれる青色の蜂「ブルービー」(正式名ルリモンハナバチ)が飛び交う「ブルービーの里」づくりに取り組んでいる。連日7匹ほどが見られる地区の畑では8日、花も楽しめるよう住民らがコスモスの種をまいた。「整備を進め、多くの人に自由に見てもらいたい。幸せの里にできれば」と意気込む。

 ブルービーは体に青い模様があり、体長約1センチ。野生植物に詳しい萬造寺譲一さん(80)が7年前、畑周辺の生育環境に着目し、ハーブをインターネットで取り寄せて植え付けたところ飛んでくるようになった。ブルービーが好む野草「キツネノマゴ」も自生する。

 有志10人は今夏、ブルービー保存会(馬場恵三郎会長)を設立。自治会が借り上げている畑約4アールの一角を「みんなの広場」と命名して整備している。ブルービーは8月上旬から寄ってきており、11月ごろまで見られそう。

 萬造寺さんや馬場会長(77)は「非常に珍しく、恋之原の宝物。環境を整え、子どもたちの学習の場にしたい」と語る。畑には同市の障害者支援施設「みどりの里」の利用者が育てた鉢植えも置かれ、8日には利用者らが見学に訪れた。

 恋之原地区はJR伊集院駅南側の高台にあり、畑は恋之原公民館(ルート案内図あり)から南に約150メートル。畑近くに駐車場10台分がある。

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