久しぶりに訪れた人も多かった(はず…) 鹿児島市の磯海水浴場の利用者が前年比48%増 JR仙巌園駅が開業、周辺施設も利用増

2025/09/14 07:00
桜島を眼前に望む磯海水浴場で、初泳ぎを楽しむ小学生=7月10日、鹿児島市の磯海水浴場
桜島を眼前に望む磯海水浴場で、初泳ぎを楽しむ小学生=7月10日、鹿児島市の磯海水浴場
 鹿児島市は、磯海水浴場(吉野町)の利用者数が前年度から48%増えたと明らかにした。3月にJR仙巌園駅が開業した効果で、周辺にある仙巌園や異人館の来場者も軒並み伸びていると報告した。8日の市議会代表質問で、松尾晴代議員(立憲社民)の質問に答えた。

 スポーツ課によると、同海水浴場は例年、7月10日~8月31日に開設する。本年度の来場者数は1万4246人と、過去5年で最多だった。駅開業に合わせた磯ビーチハウスのリニューアルも奏功したとみている。台風のため開設した日数に変動があるものの、2019年度1万2889人、22年度1万2743人、23年度1万2116人、24年度9596人と年々減少していた。20、21年度は新型コロナウイルス禍で閉鎖した。

 世界遺産・ジオ・ツーリズム推進課などの調べでは、駅が開業した3月15日から7月末までの仙巌園の入園者数は前年同期比17%増、異人館の来館者数は同41%増だった。3月中の同駅の平均乗車人員は314人で、JR九州が見込んだ200~300人を上回ったという。

 当局は「磯地区は本市の歴史や文化、自然を存分に体感できるエリア。回遊性の向上に努め、さらなる交流人口拡大につなげたい」としている。

 同駅はJR日豊線の鹿児島-竜ケ水間に、県内のJR駅として15年ぶりに開業した。

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