1年以内の対策が必要な下水道管、鹿児島市は4.4キロ 埼玉の陥没事故受けて調査 「構造的に問題なし。順次改修中」

2025/09/18 17:00
〈資料写真〉陶製の下水管を塩化ビニール製に交換する業者=2024年4月25日、鹿児島市薬師2丁目
〈資料写真〉陶製の下水管を塩化ビニール製に交換する業者=2024年4月25日、鹿児島市薬師2丁目
 埼玉県八潮市で1月に起きた道路陥没を受け、古くて大きな下水道管を自治体が調べた結果、41都道府県の計297キロで道路陥没につながる恐れがある腐食や損傷が見つかった。国土交通省が発表した。

 鹿児島県内では鹿児島市の約13キロが優先調査対象になり、計4.41キロが原則1年以内の対策が必要となる「緊急度1」と判定された。市水道局によると、甲突川の天保山橋付近から南栄2丁目の南部処理場に至る汚水の南部幹線約3.8キロと、雨水14水路。下水道管路課は「いずれも構造的に問題はない。1989年度から継続的に調査し、順次改修している」と説明する。

 同局によると、南部幹線は72~83年に敷設された汚水管で、延長約8.4キロ。直径1.8~2.4メートルの管が地下5~8メートルに埋設されており、調査でコンクリート壁に劣化箇所の点在が確認された。市内では応急措置の上で5年以内の対策が必要な「緊急度2」に同幹線など約2.5キロが該当した。空洞は確認されなかった。

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