〈資料写真〉十島村・諏訪之瀬島
鹿児島県十島村の諏訪之瀬島で19日も地震が相次ぎ、午後10時までに震度4を2回観測した。震度1以上の有感地震は計24回あり、17日夜からの累計は70回になった。村によると、けが人や建物の被害は確認されていない。福岡管区気象台は1週間程度、最大で震度5弱の地震に注意するよう呼びかけている。
気象台によると、震度4の地震があったのは、午前8時11分ごろと午前9時10分ごろ。震源はトカラ列島近海で、震源の深さは最大約10キロ。地震の規模はマグニチュード3.5、3.4と推定される。この地震で悪石島ではそれぞれ震度1と震度2を観測した。
御岳の噴火活動に変化はないが、マグマの動きに連動した火山性地震とみられる。震源域は島の西と南西に集中。これまでも同じ領域でまとまった地震があり、7月は有感地震が33回、8月は34回発生した。
一連の地震は17日午後8時50分ごろ、震度1を観測したのを皮切りに始まった。17日は震度5弱~1が34回、18日は震度3~1が12回あった。京都大学の井口正人名誉教授は「19日の地震は前日より増えている。引き続き警戒が必要だ」と話した。
村は19日に職員2人を島に派遣した。20日から住民の要望を聞くほか、水道や港湾施設、道路に異常がないか調べる。