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鹿児島県立高校のトイレの洋式化率が5月1日現在、56.4%とほぼ半数にとどまることが県教育委員会の調査で分かった。
県学校施設課によると、設置する4712基のうち洋式化されたのは2658基。9月に調査した温水洗浄付き便座の設置校数は、61校のうち31校だった。洋便器数に占める設置率は生徒用が15.4%、来客・職員用は31.0%だった。
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「教育長(の家)にも付いていますよね」。県内小中学校、高校のトイレの洋式化や環境改善を取り上げた田畑浩一郎議員(自民、南九州市区)。県立高校の生徒用の洋便器数に対する温水洗浄便座の設置率は15.4%で、来客・職員用の約半分と明らかにした地頭所恵教育長を追及した。
小中学校では県の調査に回答があった41市町村の668校のうち、温水洗浄便座があり児童生徒も使用できるのは177校。私立校が選ばれる理由に設備が整っていることが考えられると整備を求めると、地頭所教育長は「校舎などの改築や改修に合わせて環境向上、機能改善に努める」との説明を繰り返した。
終了後は「子どものための学校で、トイレは毎日使うもの。もう少し前向きな答弁を聞きたかった」とスッキリしない様子。水に流さず今後も注視していく。