ソフトボール大会の参加賞の魔王を手に入れ、喜ぶ錦江町役場選抜チーム=同町役場
参加賞は、あの有名焼酎-。鹿児島県錦江町で毎秋開かれるナイターソフトボール大会は、いつも大いに盛り上がる。優勝チームはもちろん、参加するだけで人気の芋焼酎「魔王」がもらえるからだ。選手はほかの大会以上にプレーにも反省会にも気合が入るという。
町内はソフトボールが盛ん。旧大根占町時代の1974年にソフトボール協会設立準備委員会が発足し、76年に協会ができた。全国的に競技が普及していた時期で、多い時には50ほどの社会人チームが結成された。現在は10チームほどに減っているものの、大会を春と秋の年2回開くなど競技熱は衰えていない。
秋季大会は2004年からは「白玉杯ソフトボール大会」と名称を変えた。地元の白玉醸造が地域貢献として、参加賞に「魔王」と「白玉の露」の一升瓶をプレゼントする。優勝すれば「魔王」がもう1本もらえるとあって喜ばれている。
第20回大会は今月9~11日に町総合運動公園野球場であり、町内外から8チームが参加した。11日夜に決勝戦があり、町内の「神川OB」が優勝した。準優勝は「ボンバーズ」(東串良町)だった。
協会事務局長で、錦江町役場選抜チームの壱崎浩二さん(58)は「反省会では、選手や応援団が集まり、ぜいたくな魔王を飲んで盛り上がる。優勝ができなくても楽しい大会」と語った。