「はがいか」「げんね」「よんごひんご」…意味分かる? 難解な鹿児島弁を寸劇動画で解説 方言文化協会がネット辞典で紹介

2025/09/29 11:00
「ずんばい(たくさん)」の寸劇を披露する子どもたち=鹿児島市のカクイックス交流センター
「ずんばい(たくさん)」の寸劇を披露する子どもたち=鹿児島市のカクイックス交流センター
 インターネット上の「鹿児島弁ネット辞典」を作成・運営する鹿児島方言文化協会(鹿児島市)は「使い方や発音を楽しみながら学んでもらおう」と、10月から語彙(ごい)の一部に寸劇の動画を付ける。「はがいか」(歯がゆい)、「よんごひんご」(くねくね)など、特に継承したい600語分の掲載を目指す。

 ネット辞典は2020年にスタートし、8000語を収める。動画は今年8月、検索数が500万回を超えたのを機に企画。協会所属の鹿児島弁劇団「げたんは」「だっきしょ」、子供劇団「たけんこ」などが演じて収録するほか、既存の素材も編集して使う。月10本ずつ5年かけて順次添付していく予定。

 鹿児島市のカクイックス交流センターで9月20日、寸劇や動画編集の説明会があり、三つの劇団から約50人が参加した。経験のある団員たちが手本の寸劇を披露し、女性に手を振られたと勘違いした男性が思わず「げんね(恥ずかしい)」と漏らす場面では笑いが起こった。

 げたんはに入って半年余りの鹿児島純心女子短大1年、福森光優さんは「ユーチューブなどの影響で鹿児島出身でも関西弁を話す人がいる。裏を返せば動画は鹿児島弁を普及させるチャンス」と意気込む。方言文化協会の種子田幸廣会長(75)は「イントネーションやアクセントを分かりやすく紹介したい。語彙も2万語掲載を目指し充実させる」と語った。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >