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ギャンブル依存症の実態や治療に関する講演会(鹿児島県保険医協会主催)が20日、鹿児島市であった。福岡県の精神科医で作家の帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さん(78)が、患者の特徴や日本の環境などについて話した。
帚木さんは、患者は「自分だけよければ」「今だけよければ」「金だけあれば」の“3だけ主義”に脳の機能が変化すると説明。自助グループで人の話を聞くことが一番効果があるとし、親族による借金の肩代わりは厳禁だと訴えた。
一方、競馬、競艇などの公営ギャンブルやスポーツ振興くじが多大な利益を上げていると問題視。パチンコを遊戯と言い換えることや、大阪の統合型リゾート施設建設に疑問を呈した。
ギャンブルのオンライン化で依存患者が増えることも懸念した。「子どもが狙われている。課金するゲームなどからできるだけ遠ざけて」と話した。