ヨコ秋の訪れを漂わせる稲の葉におりた朝露=30日午前8時25分、鹿児島市吉野町
鹿児島県本土は30日、前線に向かう冷たい空気が流れ込んだ影響で気温が下がり、涼しい朝となった。県内33観測地点のうち、県本土の全観測地点を含む20地点で、9月の最低気温を更新した。
鹿児島地方気象台によると、同日の各地の最低気温は、鹿児島市喜入を除き平年並みか平年より高かった。伊佐市大口が17.3度と最も低く、鹿児島市は22度だった。同市吉野町の田んぼでは、イネの葉についた朝露が日差しを浴びて光り輝き、黄金色の稲穂とともに秋の訪れを感じさせた。1日も同程度の最低気温となり、2日以降は上がる見込み。
県内では朝晩が冷え込み始めた一方、日中は気温の高い状態が続いている。県本土と種子島・屋久島地方では9月、毎日いずれかの観測地点で最高気温が30度以上の真夏日だった。10月も太平洋高気圧の影響で平年より気温が高くなり、所によっては真夏日となる見込み。