〈資料写真〉2023年11月3日、おはら祭でそろいの法被を着て踊る「世界平和統一家庭連合鹿児島」の踊り連=鹿児島市
鹿児島市で11月に開かれる第74回おはら祭を巡り、祭りを主催する同祭振興会(会長・下鶴隆央鹿児島市長)が昨年に続き、1団体の参加を認めない判断をしたことが30日分かった。関係者によると、昨年、「公序良俗に反する」などとして参加が認められなかった世界平和統一家庭連合(旧統一教会)鹿児島家庭教会に関係する団体とみられる。
振興会事務局の市が同日、団体側に審査結果を伝えた。団体の一人は「参加予定者は信者だけではなく、プラカードに教団の名称は使わないことを説明した。(振興会の)判断はおかしい」と話した。事務局は「1団体の参加を断った。審査や団体については公表できない」としている。
振興会は昨年、参加を拒否できる理由を盛り込んだ規約を新設。今年は規約を改正し、参加を断る例として「公序良俗に反する行為」や「重大な違法行為をした」ことを挙げている。
関係者によると、今回は団体の名称から教団との関係が連想されるなどとして「振興会において参加がふさわしくないと判断した踊り連」に該当すると判断されたという。
市観光振興課によると、おはら祭は11月2、3日に同市の繁華街・天文館周辺で開催。総踊りには前年よりも14連多い212連1万6100人が参加を申請している。