策定後も不祥事発覚の鹿児島県警 マンネリ化懸念し再発防止策を今秋中にも更新 「工夫凝らす」

2025/10/01 15:19
定例会見で質問に答える安達裕也警務部長(右)=30日、鹿児島市の県警本部
定例会見で質問に答える安達裕也警務部長(右)=30日、鹿児島市の県警本部
 鹿児島県警は30日、一連の不祥事を巡り2024年8月に策定した再発防止策を、今秋中にも更新する方針だと明らかにした。これまでの取り組みで浮かんだ課題や改善点を踏まえ、個々の施策の見直し作業を進めている。具体的な更新内容や公表方法は検討中。

 安達裕也警務部長は施策の成果について、「部門間の連携が仕組みとして定着した」と言及。警部補以下の職員から本部長への提言は300件を超え、「風通しが良く意見の言いやすい職場になってきている」と述べた。一方、25年5~6月に行った全職員アンケートでは6%の職員が不祥事防止への「意識が高まらない」と回答したことから、「徹底は不十分」とした。

 再発防止策を策定した後も不祥事が発覚したことなどを念頭に、「内容のマンネリ化も懸念される。工夫を凝らし、継続的、多層的に施策に取り組む必要がある」との見解を示した。

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