8月8日。記録的大雨に見舞われ、茶色く濁った水に浸水する車や建物=霧島市向花町
大雨で車が水没した時、どうすれば良いのか。日本自動車連盟(JAF)は、故障や火災の恐れがあるとして、エンジンを始動しないよう呼びかける。故障車の修理代は自己負担が原則のため、水害に対応した保険に加入しておくと、負担軽減につながる。
JAFによると、車体の底には電気装置があり、浸水状態でエンジンをかけると配線がショートし、火災を誘発する。三重県四日市市では、冠水した地下駐車場から走行して脱出する車がみられた。JAF鹿児島支部推進課の中村雄大課長は「エンジンをかけず、ためらわずレッカーを呼んで。水圧で閉じ込められることもあり、窓を割る専用ハンマーを備えておくことも選択肢」と助言する。
損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構(東京)によると、鹿児島県内の車両保険加入率は2024年3月末時点で、37.3%と全国ワースト4位。あいおいニッセイ同和損保鹿児島支店の河合正樹支店長は「豪雨は今やどこでも起こりうる。愛車の万が一に備えるため加入は有効」と話した。