「跳べ跳べ高く」――踊り手にゲキ、笑い誘う 戦国武将祭る神社で秋季大祭、金吾様踊りを奉納 7団体の舞が一堂に さつま

2025/10/06 07:03
威勢良く跳びはね観客を沸かせる兵児踊り=5日、さつま町中津川の大石神社
威勢良く跳びはね観客を沸かせる兵児踊り=5日、さつま町中津川の大石神社
 「金吾さあ」と慕われた戦国武将の島津歳久を祭る、鹿児島県さつま町中津川の大石神社で5日、秋季大祭があった。地域の園児から大人まで7団体の舞が一堂に集う「金吾様踊り」が奉納され、大勢の観客が多彩さに見入った。

 戦国島津4兄弟の三男にあたる歳久は中津川など町内一帯を治め、同神社は武の神や安産の神、稲作の神としてあがめられてきた。各踊りも五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散をはじめ、集落の繁栄を願い毎年奉納されている。

 地元の恵光保育園の園児らが「稚児舞」で先陣を切った。足を高く跳ね上げるなど所作が滑稽な「兵児踊り」では、疲れの見える踊り手に会場から「もっと高く跳べ」と何度もげきが飛び、笑いを誘った。地域外から「時吉金山踊」「鶴田区鷹踊り」も奉納された。

 近くの上村幸枝さん(78)は「昨年は体調不良で見に来られず、楽しみにしていた。幅広い世代の踊りを見られて元気が出る」と喜んだ。

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