重さ2トン…クレーン用の鉄製ハンマー落下――作業員ら巻き込まれ2人死傷 日置市吹上の護岸工事現場

2025/10/06 22:13
クレーン用の鉄製ハンマーが落下し、2人が死傷した太田川のり面工事現場=6日午後6時すぎ、日置市吹上町永吉
クレーン用の鉄製ハンマーが落下し、2人が死傷した太田川のり面工事現場=6日午後6時すぎ、日置市吹上町永吉
 6日午前11時ごろ、鹿児島県日置市吹上町永吉の太田川のり面工事現場で、止水板上部にあったクレーン用の鉄製ハンマーが落下し、近くにいた鹿児島市西谷山4丁目、建設会社代表の男性(43)と同市のインドネシア国籍の男性作業員(23)が巻き込まれた。43歳男性は間もなく死亡が確認され、死因は外傷性大動脈乖離(かいり)。けがの男性作業員は搬送時に意識はあったという。日置署は業務上過失致死容疑などで捜査している。

 同署などによると、ハンマーは高さ約2メートル、重さ約2トン。クレーン先端に取り付けて止水板を移動させる際、板が外れなかったため高さ約2メートルの上部を挟んだままにしていたところ、何らかの原因で落ちた。止水板に傾いた跡はなかった。

 同日午前8時ごろから約10人で作業開始。2人はヘルメットをかぶっていた。昨年6~7月の大雨で護岸が崩れ、県が発注し今年2月から復旧作業をしていた。

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