東吉太郎さん(提供写真)
水産養殖用飼料・食品製造のヒガシマル(鹿児島県日置市)創業者の東吉太郎(ひがし・きちたろう)さんが2日午後4時32分、老衰のため鹿児島市の病院で死去した。99歳。旧伊集院町出身。葬儀は近親者のみで行った。喪主は長男の紘一郎(こういちろう)さん。11月27日、日置市のルミエール伊集院で「お別れの会」を開く。
エビ養殖の調査や営業のため精力的に海外へ渡り、90歳を過ぎても子会社のある奄美大島や沖縄県に足を運んだ。親族によると、運営する温泉施設内に住み、晩年は植物の手入れを楽しんでいた。
1926(大正15)年生まれ。伊集院青年学校卒。戦後間もない47年に製粉や精米を始め、53年法人化した。72年、クルマエビ養殖用配合飼料製造に参入するなど会社の規模を拡大。79年にヒガシマルを設立し社長に就任した。98年、福岡証券取引所に上場した。2004年から会長。23年黄綬褒章。