〈参考資料〉更地となっているドルフィンポート跡地(中央)で県の新総合体育館計画が進む
鹿児島県は7日、鹿児島港本港区(鹿児島市)ドルフィンポート跡地に計画する新総合体育館整備事業の基本・実施設計業務の事業者選定に向けた募集を開始した。契約限度額は8億5977万円。県民に公開する来年2月14日の提案内容発表会を経て事業者を決定し、3月末までに契約を結ぶ。
業務は基本・実施設計のほかに試掘、測量、地質の各調査。参加資格は、単体企業または複数の事業者でつくる共同企業体とする。
建築や都市計画など各分野の8人で構成する設計審査会が、12月の1次審査と来年2月の2次審査で応募者を評価する。いずれも100点満点で、県内企業や県産材の活用についても提案内容に盛り込むよう求める。審査会の選定結果を基に、県が最優秀提案と次点提案の各1者を決める。
新体育館の規模は延べ床面積約3万平方メートル、高さ30メートル以下。観客席数8000席以上のメインアリーナや500席程度のサブアリーナ、会議室などを備える。
応募の前提となる参加表明書の提出は10月30日を期限とする。設計期間は契約日から2028年7月31日まで。
県は昨年4月、設計、建設、運営、維持管理を民間に包括発注するPFI手法を初めて導入し、入札を公告。入札不調となり、個別発注の従来型に変更した。32年度末頃の新体育館開設を予定する。